• 将棋部 高校総文祭将棋部門全国優勝&中学文科杯将棋団体戦全国準優勝

将棋部 高校総文祭将棋部門全国優勝&中学文科杯将棋団体戦全国準優勝

2025.08.12

  • 2020年度入学
  • 2021年度入学
  • 2023年度入学
  • 2024年度入学
  • クラブ活動

この夏、海城将棋部は都合4つの全国大会に参加しました。その結果についてご報告します。
 
7月19日に愛知県名古屋市で行われた第50回中学生将棋名人戦の全国大会に、中3生が参加しました。藤井聡太七冠が冒頭であいさつする格式のある大会でした。結果はベスト8。超ハイレベルの戦いの中で健闘しました。
 
7月29日・30日に香川県まんのう町で行われた第49回全国高校総合文化祭(かがわ総文)将棋部門の男子団体戦において、海城チームがみごと全国優勝を成し遂げました。初優勝になります。
 
8月2日~4日に山形県天童市で行われた第46回中学生選抜将棋選手権の全国大会には、中学生将棋名人戦に参加した中3生が連続参戦。こちらは決勝トーナメント進出ならずという結果でしたが、超ハイレベルの戦いですので、よくがんばったと思います。
 
7月29日に第21回文部科学大臣杯中学将棋団体戦の東日本大会が大手町サンケイプラザで行われ、海城チームがみごと狭き門を突破。8月8日にやはり大手町サンケイプラザで行われた、東日本代表・西日本代表各2チームが出場する決勝大会に挑み、全国準優勝となりました。


かがわ総文で全国優勝した3人。
 

文科杯全国準優勝。決勝大会参加の4チームで。
 
 
高校総文祭将棋部門は、弘法大師空海(774―835)が改修にたずさわった満濃池のあるまんのう町で開かれました。宿泊地は海の神様として知られる金刀比羅宮のお膝元。相部屋になった福岡県代表・筑紫丘高校と健闘を誓い合います。予選リーグ初戦は3-0で快勝。東京都大会からすべて2-1できわどく勝ち続けてきた海城チーム初の全勝です。これで波に乗った海城チームは予選を4連勝しました。スイス式プログラムでは同じ4連勝でもポイント換算して順位を算出します。結果は2位での予選通過となり、2021年度・2023年度に引き続き決勝トーナメントに挑むこととなりました。
 
16校による決勝トーナメントにおいて、海城チームは三重県代表・高田高校、静岡県代表・日大三島高校を破り、わずか4校にしか許されない2日目への進出を果たしました。2021年度と2023年度は共に決勝トーナメント1回戦で敗退しましたので、2日目も対局できるのはすばらしいことです。準決勝から始まった2日目は、兵庫県代表・灘高校、そして決勝は岩手県代表・岩手高校を破り、みごと全国初優勝を果たしました! 相部屋仲間でベスト8まで進んだ筑紫丘高校の選手も、共に喜んでくれました。終わってみれば、全国大会予選リーグ初戦を除いてやはりすべて2-1での勝利。一人は東京都大会・全国大会を通じて全勝と鬼のような強さを見せ、後の二人は一方が勝つと他方が負け、一方が負けてもう後がない状況に追い込まれると他方が力強く勝ち切るという、団体戦ならではの劇的にも程がある展開が最後まで続きました。
 
文科杯中学将棋団体戦では、まず東日本大会が行われました。これは参加32チーム中、決勝大会に進出できるのはわずか2チームという、恐るべき狭き門であり、昨年度はその厚い壁に跳ね返されましたが、今年度は3連勝でブロック優勝を飾ると、決勝大会進出をかけて同じくブロック優勝した芝中学と激突、2-1で際どく決勝大会進出を決めました。もう一方の東日本代表は攻玉社中学となり、東京勢が代表枠2つを占めた形です。
 
東日本大会代表2チーム・西日本大会代表2チームによる決勝大会では、まず準決勝で岡山県代表・岡山大安寺中等教育学校と対戦。2-1で勝ち名乗りを受けました。泣いても笑っても最後、決勝戦の相手は奈良県代表・東大寺学園中学でした。結果は0-3。ここで2019年度以来2回目の文科杯全国優勝の夢は絶たれました。しかし、これは相手の東大寺学園の強さをたたえるべきでしょう。 全国準優勝はすばらしい結果です。3人には胸を張ってほしいと思います。
 
高校生も中学生もよくがんばりました。将棋は勝ち負けが明確につくゲームであり、目の前の結果に一喜一憂するのは自然なことです。全国大会ともなればなおさらでしょう。しかし勝っても負けても、続く目の前の一局に全力を尽くすこと。それを続けること。われわれにはそれしかできないし、そしてそれだけでいいのだとわたしは考えています。この夏の経験から得た学びを、将棋はもちろん勉強、さらには今後の人生に生かしていってほしいです。
                                                        (将棋部顧問)